近年、ビットコインが注目されていますが、ビットコインを使うには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
もちろん、メリットがあればデメリットもあります。ビットコインに興味があるという方は、メリット・デメリットデメリットを理解したうえで始めましょう。
ビットコインのメリット
- 24時間、世界中のどこからでも、どこへでも送金できる
- 送金手数料が格安
- 管理者の破綻がない
- ビットコインアドレス(口座)は誰でも作成できる
- 安全かつ安心のシステム
24時間、世界中のどこからでも、どこへでも送金できる
ビットコインは、銀行などを介さずに、個人間で直接、インターネットを通じて送金することができます。
送金するためには、ウォレットという専用ソフトが必要になりますが、24時間、世界中のどこからでも、どこへでも送金することができます。
日本で生活していると、特にメリットに感じることはないかもしれませんが、海外旅行の際や、海外にいる友人や家族へ送金する際にも、銀行の営業時間など気にしなくていいのは嬉しいですよね。
送金手数料が格安
ビットコインには、国内送金・海外送金の区別がありませんが、通常の海外送金は、手数料が高額になることから、海外送金と比較すると、特にメリットが大きいといえます。
過去には約210億円相当のビットコインが、手数料約10円で送金されました。
管理者の破綻がない
ビットコインは、特定の中央管理者がいないので、誰がいくらビットコインを持っているかという情報は、世界中のコンピューターが、コピーを持っています。
そのため、自国が破綻してもビットコインは残ります。これは、今までの電子マネーにない最大の特徴です。
ビットコインアドレス(口座)は誰でも作成できる
ビットコインには、中央管理者がいないので、口座を開設してくれる人もいません。そのため、誰でも許可なく、いつでもビットコインアドレスを作成するこができます。
安全かつ安定のシステム
ビットコインのシステムは、2009年の利用開始から10年以上、24時間フル稼働しても、現在までシステムが停止したことはありません。
メンテナンスで停止することもありませんので、非常に安定したシステムです。
また、ビットコインのシステムには、暗号化技術や改ざん防止の技術が使われていて、これまでにシステムが破られたり不正な利用がされたことはありません。
過去に、暗号資産(仮想通貨)取引所からビットコインが流出するという事件が起きたことがありましたが、ビットコインのシステムが破られた訳ではなく、暗号資産(仮想通貨)取引所のシステムが破られたのです。
暗号資産(仮想通貨)取引所のセキュリティには問題がありましたが、決してビットコインに欠陥があって破られた訳ではありません。例えて言うと、銀行強盗に入られたけど、紙幣には問題がないのと同様です。
ビットコインのデメリット
- 管理はすべて自己責任
- 送金に時間がかかる
- 使える場所が少ない
- 価格の変動が大きい
- ハッキングなどの流出がある
管理はすべて自己責任
ビットコインには、中央管理者がいないため、送金用のパスワード(秘密鍵)をなくしてしまった場合、ビットコインは永遠に動かせなくなってしまいます。
誤送金があっても取り消してくれる管理者はいませんので、すべて自己責任になります。
ただ、パスワードの紛失は、バックアップをとっておくことで対応できますし、送金先アドレスは間違えのないように、コピペしたりQRコードで読み取れば防ぐことができます。
送金に時間がかかる
ビットコインは、送金してから着金するまで10分以上、遅いときは1時間近くかかることもあります。
飲食店などでビットコインでの支払いをする場合、着金まで10分以上も待つことになってしまいます。そのため、送金が確認された時点で、事実上決済完了とみなされる店がほとんどです。
使える場所が少ない
既存の電子マネーと比較すると、ビットコイン決済を導入しているお店はまだまだ少ないです。ビットコインを投資として考える場合には問題ありません。
日本国内にも、暗号資産(仮想通貨)取引所は複数あります。
価格の変動が大きい
ビットコインの対円相場は日々変動しています。2017年~2018年には1BTC=約100万円が、わずか10日で1BTC=約200万円まで上昇しました。
決済手段として使う場合には、タイミングによってレートが大きく異なりますので注意が必要です。
ハッキングなのどの流出がある
ビットコインのシステム自体は安全ですが、暗号資産(仮想通貨)取引所のシステムが100%安全とは言い切れないのが現状です。ビットコインは通常、暗号資産(仮想通貨)取引所で購入し、購入直後は取引所にあります。
その後、ビットコインを引き出して、自己管理することができますが、管理が面倒で取引所に預けっぱなしの人が多くみられます。
そこを狙って取引所システムを攻撃し、ビットコインが流出してしまうと、預けてあったビットコインが戻ってこないことがあります。
暗号資産(仮想通貨)取引所へのサイバー攻撃で、暗号資産(仮想通貨)が流出するという事件が世界各国で起こっています。購入したビットコインは、取引所に預けっぱなしにしないで、自己管理することをおすすめします。
また、ビットコインには送金用のパスワード(秘密鍵)がありますが、これを第三者に知られてしまうと、簡単に盗まれてしまいますので注意しましょう。