暗号資産(仮想通貨)に興味がある人は「アルトコイン」や「草コイン」という言葉を聞いたことがある人もいらっしゃるかと思います。
アルトコインや草コインは、ビットコインのような暗号資産(仮想通貨)の名称ではありません。では、アルトコイン・草コインとは何なのでしょうか?
草コイン
草コインは、アルトコインの中でも、時価総額が極めて小さい暗号資産(仮想通貨)を示しています。
暗号資産(仮想通貨)が出始めた当初は、ビットコインがほぼすべてで、その他の暗号資産(仮想通貨)はゴミのような規模であったことから、海外ではShit coin(シット・コイン)などと呼ばれています。
この言葉が日本に入ってきたときに、草コインと呼ばれるようになりました。
なぜ草コインなのかについては諸説ありますが、ネット用語の「草=w(笑)」からきていて、笑ってしまうほど規模が小さくて、通貨と呼べるものではないという意味があるようです。
アルトコイン
アルトコインとは、ビットコイン以外の暗号資産(仮想通貨)のすべてのことを言います。
イーサリアムやリップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、モナコインなど、ビットコインとは違った機能、特徴を持った暗号資産(仮想通貨)がたくさんあります。
アルトコインと草コインの違い
どれくらいの規模がアルトコイン、それ以下は草コインなど、明確な基準はありません。
ただ、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所で売買できる暗号資産(仮想通貨)は、ビットコインとアルトコインのみです。草コインが欲しい場合には、海外の暗号資産(仮想通貨)取引所を利用する必要があります。
草コインの価値
草コインには価値があるのでしょうか?
暗号資産(仮想通貨)には2,000種類以上があります。
時価総額に占めるシェアでみても、ビットコインが46%と断トツのトップで、2位のイーサリアムは23%、リップルは6%、上位10通貨の合計が87%のシェアを占めていて、残りの1,000種類以上のアルトコインは、合わせても13%のシェアしかありません。
そのため、ほとんどの草コインは存在価値がないと言えます。
それなのに、なぜこれだけ多くの草コインがあるのでしょうか?その理由は2つあります。
爆発的な値上がりがある
草コインは、爆発的な値上がりをすることがあります。
あなたはVerge(ヴァージ)という草コインを知っていますか?
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では売買されていませんので、名前も聞いたことがない人がほとんどかと思います。
Vergeは、2017年7月1日時点の価格は、1XVG(Vergeの通貨単位)0.0021円でした。これが2017年の年末にはなんと、1XVG27円に値上がりしていたのです。
1万2,500倍の値上がりです。もし、Vergeを1万円分保有してた場合、半年後には1億5,000万円になっていたんです。
こうした爆発的な値上がりに対する期待感がある限り、草コインは無くならないと言われています。
ICOが行われている
2つ目の理由は、ICOが活発に行われていることです。
ICOとは、Initial Coin Offering(イニシャル・コイン・オファリング)の略で、新規上場株式を表すIPOになぞらえてつくられた言葉です。
企業や人が、オリジナルの暗号資産(仮想通貨)を発行して、新規の暗号資産(仮想通貨)を取引所に公開することです。
一から新しい暗号資産(仮想通貨)をつくることもあれば、ビットコインやリップルなど既存の暗号資産(仮想通貨)を活用して作るケースもあります。
発行者のメリット
日本には上場企業が3,000社以上ありますが、上場するためには厳しい基準があり、コストもかかります。
ICOは、手続きをネット上で行うので、場所や時間にとらわれず、低コストで世界中からお金を集めることができます。また、発行に際して厳密な審査もないので、やろうと思えば誰でもできます。
投資家のメリット
ICOは、少額からでも参加しやすく、受け取ったトークンが値上がりすると利益を得られます。トークンは、企業のサービスや商品の購入に使うこともできます。
トークン
たとえば、新たなサービスを構築するために、数億円が必要だとします。しかし、手元にはそれだけの資金がありません。
そこで、トークンを発行します。
トークンとは、他の暗号資産(仮想通貨)のブロックチェーンを、間借りする形で発行される暗号資産(仮想通貨)のことです。
一から開発するよりも、簡単に暗号資産(仮想通貨)を発行することができるので、ICOでよく利用されています。
このトークンは、一般的にはビットコインで購入し、将来提供できるサービスができたときに、サービス利用に使えます。
ICOで発行されるトークンは、まだ市場に流通していないので、価格も低く設定されています。取引所に公開されて、価格が高騰すると、破格の利益が得られることになります。
トークンを発行するときには、自分のアイデアを投資家たちに説明して、トークンをビットコインで買ってもらいます。
この時に得たビットコインを、円に交換することで、新たなサービスのための開発資金を調達することができる、という流れです。
ICOの詐欺に注意
ICOで新たな暗号資産(仮想通貨)が作られる際には、ホワイトペーパーと呼ばれる理念や目的などが記載された書面が発行されます。
投資家は、このホワイトペーパーを見て、目的や内容を知り、価値を判断するのですが、実際にはホワイトペーパーに書かれている事業が行われていなかったり、募った資金を持ち去るなどの詐欺があります。
ICOのメリットは、手軽にできることですが、手軽だからこそ、怪しい企業も参入しやすくなってしまいます。投資をする際には、入念に下調べをして、こまめな情報収集を心掛けて下さい。
草コインは投資?
現在、ICOは世界的にブームになっていて、さまざまな暗号資産(仮想通貨)が取引所に公開されています。
しかし、ほとんどの草コインは、まったく値上がりもしないままに消えてしまいます。
Vergeのように爆発的な値上がりをすることもありますが、このような草コインに当たる確率は低いです。
個人的には、宝くじよりは当たりやすいのかなと思っていますが、投資というよりもギャンブルです。なので、購入する場合には少額で、増えたらラッキーくらいの気持ちでいましょう。
日本では草コインが買えない
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では、草コインの取引は、原則として認められていません。そのため、海外の暗号資産(仮想通貨)取引所を通じて取引をします。
海外の暗号資産(仮想通貨)取引所といえばバイナンス(BAINANCE)が有名ですが、バイナンスの取扱い通貨は、260種類以上、取引通貨ペアは500種類以上あります。
日本語にも対応していて、暗号資産(仮想通貨)の中でも比較的、信頼性の高いものだけを扱っているので、草コインに興味がある方はバイナンス(BAINANCE)の利用をオススメします。
ちなみに私は、爆発的な値上がりを期待して、バイナンス(BAINANCE)で2種類の草コインを購入しています。