「FXでは、相場の分析が重要です」と言われても、何をどうしたら良いのか分からないという方も多いようです。
そんな方のために、XM(XMTrading)には、取引シグナルというサービスがあります。
取引シグナルは、1日2回プロのアナリストが相場の状況を分析して配信してくれます。XM(XMTrading)に口座があれば、誰でも無料で閲覧することが可能です。
私は5年以上、XM(XMTrading)でトレードをしていますが、取引シグナルを使ったことがありませんでした。しかし、なぜか急に気になったので過去のデータを検証してみました。
結論から言うと、意外と勝率が高く、実際のトレードにも活用できると思います。
分析方法がわからない方も、XM(XMTrading)を利用しているけど取引シグナルを見たことがない、という方も、ぜひ1度、取引シグナルを見ていただきたいと思いますので、取引シグナルの使い方や検証結果を解説します。
なお、取引シグナルは無料で閲覧できますが、XM(XMTrading)での口座が必要になります。もちろん、口座開設や口座維持手数料などは一切かかりませんので、まだ口座を持っていない方は、この機会に口座開設をおすすめします。
XM(XMTrading)の取引シグナルとは?

XM(XMTrading)の取引シグナルとは、通貨ペアの分析結果や相場の予想を配信しているサービスで、XM(XMTrading)で口座を開設すると、誰でも無料で利用することができます。
取引シグナルは1日2回、PDF形式で配信されるので、ダウンロードをして利用します。1年前まで遡ってみることができるので、過去チャートの分析にも役立ちます。
プロの分析で高い勝率のデータを見ることができるので、トレードに大きく役立つツールと言えます。
取引シグナルの配信者
取引シグナルを配信しているのは、英国テクニカルアナリスト協会(British Society of Technical Analysts)の公認テクニカルアナリストの「Avramis Despotis(アブラミス・デスポティス)」氏です。
英国テクニカルアナリスト協会は、約7,000名の会員が所属する国際テクニカルアナリスト協会の傘下にある協会で、日本にも日本テクニカルアナリスト協会が存在しています。
Avramis Despotis氏は、「Tradepedia社」というトレーダー教育会社のCEOで、プロトレーダーを育成するプロです。
- 英国テクニカルアナリスト協会のメンバー
- 2万人以上のトレーダーを教育
- 投資に関しては20年以上の経験がある
- CySEC(キプロス証券取引委員会)の認定を受けている
そんなAvramis Despotis氏が配信している取引シグナルなので、プロのノウハウや勝率の高い戦略を学ぶことができます。
Twitter:https://twitter.com/avramisdespotis
Facebook:https://www.facebook.com/adespotis
取引シグナルを配信される通貨ペア・CFD銘柄
取引シグナルを配信される通貨ペア・CFD銘柄は、全部で10種類あります。
| 通貨ペア(6種類) | CFD銘柄(4種類) |
| ・USD/JPY(ドル/円) ・EUR/JPY(ユーロ/円) ・GBP/JPY(ポンド/円) ・EUR/USD(ユーロ/ドル) ・GBP/USD(ポンド/ドル) ・AUD/USD(豪ドル/ドル) |
・US30(ダウ平均株価指数) ・NIKKEI/JP225(日経平均株価指数) ・GOLD(金) ・OIL(WTI原油) |

60分足、4時間足、日足の3つの取引シグナルが配信されるよ
取引シグナルの配信時間
XM(XMTrading)の取引シグナルは、取引が行われている日に、1日2回配信されます。
配信時間は、EET(東ヨーロッパ時間)で10:00~10:30に配信される「モーニングコール」と、16:00~16:30に配信される「アフタヌーンコール」があり、日本時間では夕方と夜になります。
モーニングコール(ロンドン市場前)
サマータイム/16:00~16:30
通常時間/17:00~17:30
アフタヌーンコール(NY市場前に配信)
サマータイム/22:00~22:30
通常時間/23:00~23:30
※XMで適用されているEET(東ヨーロッパ時間)のサマータイムは、3月の最終日曜日の午前1時 ~10月の最終日曜日の午前1時です。
時々、20~30分程度、配信が遅れることがあります。そのような場合は、少し時間をおいてから、再度ダウンロードしてみてください。
取引シグナルの閲覧方法
取引シグナルを閲覧するためには、XM(XMTrading)で口座開設が必要です。まだ口座を開設していない方は、口座開設後にご利用ください。
まず、会員ページにアクセスして、「取引ツール」→「取引シグナル」をクリックします。

取引シグナル画面で、「日付」「配信時間(モーニングコール/アフタヌーンコール)」「銘柄」を選択します。

参照する日付を選択します。
取引シグナルが見たい日付をクリックしてください。
次に、「モーニングコール」or「アフタヌーンコール」を選択します。
※初期の状態では、モーニングコールが選択されています。
モーニングコール(ロンドン市場前)
サマータイム/16:00~16:30
通常時間/17:00~17:30
アフタヌーンコール(NY時間前に配信)
サマータイム/22:00~22:30
通常時間/23:00~23:30
※EET(東ヨーロッパ時間)のサマータイムは、3月の最終日曜日の午前1時 ~10月の最終日曜日の午前1時です。
最後に、10種類の銘柄の中から、参照したい銘柄の右側にある「ダウンロード」をクリックすると、取引シグナルのPDFファイルがダウンロードされます。

スマホからでも、
同じ手順でダウンロードできるよ
取引シグナルの見方
取引シグナルの分析方法は「スイングトレード&プライスアクション分析」です。
プライスアクション分析:連続する2本~3本のローソク足の動きのみで相場の状況を分析するシンプルな手法
ダウンロードしたPDFファイルを開くと、情報の種類ごとに3つに分かれています。

情報量が多くて難しく感じるかもしれませんが、1つずつ解説します。
分析データ
画面左側には、分析データが表示されています。

- 前回のクローズ:現在値の前のロウソク足の終値
- 変化率:価格の変動率(ボラティリティ)
- 現在値:現在(レポート作成時)の価格
- 52週中の最高値:過去1年間の最高値
- 52週中の最安値:過去1年間の最安値
- 30日間ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ) :過去30日間の値動きの平均
- 40日間ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ) :過去40日間の値動きの平均
ATR(Average True Range)は、ピボットやRSIを考案したJ.W.ワイルダー (John Welles Wilder.Jr)氏によって開発されたインジケータで、海外トレーダーに人気のテクニカル指標です。
30日間のATRが0.89となっているので、平均すると「1日に89Pips変動している」ということです。
これらのデータは、1時間足のチャートから分析されたものです。
チャート

ここに表示されているチャートは、1時間足のチャートです。
時間別トレードシグナルの「240分足」「日足」データとは異なりますので、ご注意ください。
チャート上には「サポートライン/レジスタンスライン」「スイングインジケーター/リバーインジケーター」「エントリーライン/利確ライン/損切ライン」など、さまざまな情報が表示されています。
サポートライン/レジスタンスライン

ポジションを保有していない状態の場合、「R1~R3のレジスタンスライン」と「S1~S3サポートライン」が表示されます。
レジスタンスライン(上値抵抗線)は、ライン以上に価格が上がらないという予想です。
サポートライン(下値支持線)は、ライン以下に価格が下がらないという予想です。
このラインを基準にして、エントリーポイントが提示されます。
スイングインジケーター/リバーインジケーター

チャート上には「スイングインジケーター」と「リバーインジケーター」と呼ばれるインジケーターが表示されています。
これらのインジケーターは、アブラミス氏がCEOを務めるTradepedia社が提供しています。
スイングインジケーター:ローソク足に沿って引かれている黒い線で、トレンドの最安値/最高値がわかりやすい
リバーインジケーター:茶色・水色・黄色で川の流れのように引かれたライン
<リバーインジケーターの見方>
・ラインよりローソク足が下→下降トレンド
・ラインよりローソク足が上→上昇トレンド
・茶色と黄色のラインの距離が遠い→トレンドが強い
・黄色と青が交差→トレンドが弱い+転換の可能性あり
エントリーライン/利確ライン/損切ライン

ポジションを保有している状態の場合、サポートラインとレジスタンスラインが消え、エントリーライン(EL)、利確ライン(T1)、利確ライン2(T2)、損切ライン(SL)が表示されます。
緑と赤のライン(矢印)

エントリー前orポジションを保有しているときの見分け方は「矢印の色とライン」で分かります。
緑の点線:買いエントリー待機
緑の実線:ロングポジション保有中
赤の点線:売りエントリー待機
赤の実線:ショートポジション保有中
エントリー待機は「買い」or「売り」、ポジションを保有しているときは「ロング」or「ショート」と表記されます。
時間帯別トレードシグナル
画面下には、時間帯別トレードシグナルが表示されています。

時間足
時間足は、60分、240分、日足の値動きが予想されています。
60分足チャート:1時間足で今後3日間の価格の値動きを予想
240分足チャート:4時間足で今後3週間の価格の値動きを予想
日足チャート:日足で今後3ヵ月の価格の値動きを予想
たとえば、60分足チャートでエントリーポイントが提示された場合、取引を開始から3日以内にイグジットポイントに到達するという予想です。
トレンド&状態

トレンド&状態は、それぞれ5段階で表示されています。
トレンド:現在の相場の流れを示す矢印とその勢い
状態:トレンドの状況で、行き過ぎた売買の目安となる
| トレンド | 状態 |
| ↑:強い上昇 ↗:弱い上昇 -:レンジ ↘:弱い下落 ↓:強い下落 |
買われすぎ2:下落方向に修正される可能性が高い 買われすぎ1:わずかに買われすぎ 中立:どちらにも偏っていない状態 売られすぎ1:わずかに売られすぎ 売られすぎ2:上昇方向に修正される可能性が高い |
サポート&レジスタンス

チャートに表示されていたS1~S3のサポートライン/R1~R3のレジスタンスラインの数値が表示されています。
※ラインは省略されることもあります。
コメント

取引シグナルで最も注目するポイントは「コメント」です。エントリーするタイミングや、ポジションをどうするのかなど、細かく記載されています。

コメントは、予想の参考にしたり、プロの考えを吸収しながら手法を学ぶことができるよ
ポジション&取引の確率

ポジションは、「買いとロング」や「売りとショート」があるので混乱しますが、ポジションを保有しているかいないかの違いです。
買い/売り:買い/売りエントリーの待機中
ロング/ショート:ロングポジション/ショートポジションを保有中
待機中:ポジションなしで、相場が動くのを待っている状態
取引の確率は、エントリーできる確率を「高い>やや高い>中程度>やや低い>低い」の5段階で示しています。
「-」は、相場の状況が不安定で、予測ができない状態です。
エントリー/損切り/利確ポイント

ポジションがあるor相場がエントリーポイントに到達するのを待っている場合は、価格が表示されます。
ポジションが無く、次のエントリーポイントを探っている場合は「-」の状態です。
エントリー :エントリーするorエントリーした価格
損切り:損切り設定をする価格
利益確定1:1度目の利益確定ライン(ポジションの50%を決済して、損切りを建値に移動)
利益確定2:2度目の利益確定ライン(保有ポジションを全決済)
取引シグナルの特長は、利益決済を2つに分割していることです。利益確定1のポイントで保有ポジションの50%を決済し、損切りを建値(エントリー価格)まで移動します。
すると、損失リスクはゼロになり、50%の利益も確定するので、メンタルにも余裕ができます。
また、エントリーポイントの表示が無いのに利確ポイントが表示されている場合がありますが、エントリーチャンスを待っている状態なので、「トレンド&状態」や「コメント」を確認して、相場が動くのを待ちましょう。
※エントリーポイントや損切りレベルは、相場の状況に応じて変化する場合があります。
取引シグナルでIFO注文する方法

IFO注文をすると、取引シグナルと同じように注文をすることが可能です。
IFO注文は、「注文・利確・損切」価格を設定しておくと、「○○円になったら注文→注文後○○円で利確、○○円で損切」というように、指定した価格で自動的に注文・決済をしてくれる注文方法です。
IFO注文の設定
・注文する銘柄のチャートをクリック→「新規注文」をクリック
・「オーダーの発注」画面で、「注文種別」の中から「指値注文(Pending Order)」を選択
・「注文種別」を選択して「価格」を入力すると、注文の予約設定が完了
・「決済逆指値(S/L)」に損切価格、「決済指値(T/P)」に利確価格を入力
・入力価格をよく確認して、「発注」をクリックするとIFO注文完了
<注文種別>
Buy Limit(指値買い):価格が下落した時に、買いたい場合
Sell Limit(指値売り):価格が上昇した時に、売りたい場合
Buy Stop(逆指値買い):価格が上昇した時に、指定価格で買いたい場合
Sell Stop(逆指値売り):価格が下落した時に、指定価格で売りたい場合
XM(XMTrading)では、指値制限があるため、指定価格が近すぎると注文が無効になります。相場状況によっては、取引シグナルで設定された価格が指定できない場合もあります。
また、決済指値は1つしか設定できませんので、利益確定1or2のどちらかを選択して設定します。
関連記事:XM(XMTrading)の注文方法を詳しく解説!
損切・利確の設定を追加・変更する方法
相場状況によって損切や利確の設定ができない場合は、指値のみ設定して、後から損切や利確の設定を追加・変更することも可能です。
その場合、画面下にあるターミナルウィンドウの「取引」の中から、設定の変更をしたいポジションの上で右クリックし、「注文変更または取消」をクリックします。
損切・利確を入力して「変更する」をクリックすると完了です。
取引シグナルの勝率

いくら取引シグナルは無料で利用できるといっても、勝てなければ意味がありませんよね。
取引シグナルの勝率はどれくらいなのか、検証してみました。
取引シグナルの基本的な使い方は、「エントリー後、利益確定ポイント1に到達した時点でポジションの50%を決済して、損切りレベルをエントリーポイントに変更。その後、利益確定ポイント2に到達するのを待つ」という方法です。
※判断できない取引は除いています。
取引シグナル1ヵ月間の検証結果
今回は、GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/USD(ユーロ/ドル)・US30(ダウ平均株価指数)・GOLD(金)の勝率を1ヵ月間検証しました。
| 銘柄 | 戦績 | 勝率 |
| GBP/JPY | 4勝2敗 | 50% |
| EUR/USD | 6勝1敗 | 85% |
| US30 | 4勝3敗 | 57% |
| GOLD | 4勝1敗 | 80% |
| 合計 | 18勝7敗 | 68% |
今回は、4銘柄を1ヵ月間の検証で、トータル勝率は68%という結果になりました。もっと長期間で検証すると結果も変わってくるのかもしれませんが、よくわからない高額情報商材を購入するよりも、はるかに良いと思います。
さらに勝率が上がる?
1ヵ月間の検証結果では勝率68%でしたが、取引シグナルの「取引の確率」が「中程度、やや低い」のエントリーを避けるだけで、勝率を上げることができます。
また、3種類の取引シグナルがすべて同じ方向に向いているときは、チャンスです。
ただし、エントリー回数は2/3くらいに減ってしまいますので、できるだけ多くの銘柄をチェックしましょう。
今回は、利益確定ポイント1で50%を決済して、利益確定ポイント2で残りのポジションを決済するという基本ルールで検証しましたが、利益確定ポイント2まで到達することは少ないので、すべてのポジションを利益確定ポイント1で決済しても良いように思います。
取引シグナルの注意点
もし、67%以上の勝率が安定して保たれるのであれば、「取引シグナルだけで取引すれば確実に勝てる」と思いますよね。
しかし、取引シグナルの作成から配信されるまでには、約1時間~2時間ほどの時間差が生じます。
その間に大きく相場が変動することもありますので、取引シグナルをダウンロード後に、しっかりと相場を確認して取引シグナルの利用を判断してください。
また、アフタヌーンコールでは待機中の状態だったのに、翌日のモーニングコールではポジションを保有してる状態になっていたり、利確までしている状態になっていることもあります。
相場状況によっては、突然のエントリーや決済もありますので、100%取引シグナル通りの取引をすることは難しいかと思います。
取引シグナル【まとめ】
今回は、1ヶ月間4銘柄の過去チャートを検証しましたが、勝率68%という結果になりました。
この期間が好調だったのか、不調だったのかはわかりませんが、半年や1年など長期間の検証をしてみる価値はあります。
取引シグナル通りに取引をすれば、必ず利益になるというわけではありませんが、取引シグナルに自分のルールをプラスしてみたり、自分の分析とプロの分析を比較するなど、参考になることは多いと思います。
1日2回、無料で配信されているので、なかなか勝てるようにならないという方は、1度取引シグナルを試してみてはいかがでしょうか。
高額情報商材を購入するよりも、信頼できて勝率も良いと思いますよ。
この他にも、XM(XMTrading)では、無料で利用できるウェブセミナーも開催されています。ウェブセミナーは、口座開設していなくても受講することが可能なので、興味のある方はチェックしてみてください。

