不動産の利益は、売却することで確定します。経営が順調で儲かっていても、修理費などで大きく利益を損なう可能性があります。
しかし、利益を損なったとしても、売却することで、うまく切り抜けられるかもしれません。出口戦略として、売却のことを知っておくことも大切です。
ボロ物件でも売れるのか?

古いボロ物件を購入しても、本当に売れるのかと心配になりますよね。
ボロ物件でも案外売れるんです。不動産サイトの中古住宅人気物件ランキングなどを見ると、上位30位の中で300万円以内で購入できる物件が、9軒もあります。
「ボロ物件=売れない」どころか人気物件なのです。
売却相場は、インターネットで検索することができます。
≫ 不動産取引情報提供サイト(マンション・戸建住宅の売買価格・相場・取引事例の情報公開サイト) (reins.or.jp)
インターネットで調べた相場をもとに販売希望額を決めたら、不動産会社にも相談してみましょう。
売却のタイミング

ボロ物件でも売却することは可能ですが、売却の重要ポイントは売却のタイミングです。売却を検討するタイミングとは、マンション区分所有の場合、大規模修繕が必要になったときです。
大規模修繕とは、マンション区分所有者の共有財産である外壁、屋上防水、給・排水施設などの大規模な修理のことです。購入の際には、仲介会社に、マンションの大規模修繕歴をもらいましょう。
また、大規模修繕済みとなっている物件は、安心して購入することができます。
高く売るためのポイント

満室にする
必ず押さえておきたいポイントは、満室にすることです。アパートなどの収益物件の場合は、満室かどうかで変わります。
満室の場合、入居が安定しているように見えますし、ネットサイトでも「満室」と記載されていると人気があります。さらに、融資の際にも、金融機関は、現状の家賃収入を収益評価に反映されます。
家賃を高くして入居付けをする
もう一つのポイントは、売却する前に、家賃を数千円でも高く入居してもらうことです。不動産の売買で基本になるのは、「利回り」です。
たとえば、200万円の物件を家賃3万円で貸している場合、年収36万円÷200万円で、利回りが18%になります。この家賃を3万5千円にすると、年収42万円÷200万円で、利回りが21%にアップします。
これが10戸のアパートになれば、さらに家賃アップの影響力は大きくなります。売買する際の、家賃の重要性もしっかりと覚えておきましょう。


