旅先では「ゆっくり温泉につかって、のんびりしたい」と思いますよね。沖縄県では、以前は大きなホテルであっても、温泉どころか大浴場がないことがほとんどでした。
沖縄の人は、基本的に湯船につかるという習慣がありません。
理由は諸説ありますが、「高温多湿の沖縄では、水浴びが一般的だった」「沖縄は昔から慢性的な水不足なので、水をためて入浴するのは水がもったいない」などと言われています。
しかし、最近では大浴場のあるホテルも増えてきていて、数は少ないですが温泉もあります。
そこで今回は、沖縄県で温泉施設のあるホテル8選をご紹介します。
沖縄に旅行で訪れた際には、天然温泉で心も体もリフレッシュしてくださいね。
ちなみに、日本一温泉が少ないのは断トツで沖縄県、2位は鳥取県、3位は埼玉県です。
沖縄本島
沖縄本島の温泉施設のあるホテル6ヶ所をご紹介します。北部、中部、南部それぞれにありますので、目的に合わせて選んでみてください。
沖縄本島北部:ホテルオリオン モトブ リゾート&スパ

2014年7月にオープンした「ホテルオリオン モトブ リゾート&スパ」は、美ら海水族館まで徒歩7分、備瀬のフクギ並木まで徒歩3分の場所にあります。
そんな「ホテルオリオン モトブ リゾート&スパ」にある、ジュラ紀温泉「美ら海の湯」は、1億5千万年以上前の地層から湧き出る天然温泉で、エメラルドグリーンの海と水平線にそびえる伊江島の景色を堪能することができます。
毎年夏に行われる「海洋博公園花火大会」の際には、客室から花火を楽しむことができます。
沖縄県国頭郡本部町備瀬148-1
営業時間/6:00~10:00、15:00~24:00(受付は各終了時間の30分前まで)
定休日/なし
場所/オーシャンウイング5階
源泉/もとぶ温泉「美ら海の湯」(源泉かけ流し)、ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性中性低温泉)
| 利用料金(税込) | クラブウイング宿泊 | オーシャンウイング宿泊 | 宿泊者以外 |
| 大人 | 滞在中無料 | 1回1,650円 | 1回2,150円 |
| 子供(小学生) | 滞在中無料 | 1回750円 | 1回1,000円 |
| 小学生未満 | 無料 | 無料 | 無料 |
沖縄本島北部:かりゆしビーチリゾートオーシャンスパ

恩納村(おんなそん)にある「沖縄かりゆしビーチリゾートオーシャンスパ」には、「海の湯」と「森の湯」という2つの大展望風呂があります。
「森の湯」は、開放的な造りで、朝に入るのがおすすめです。「海の湯」は、高台から東シナ海を眺めながら入浴することができます。露天風呂はアロエ入りです。
また、ジェットバス、バブルバス、冷水バス、ドライサウナなども完備されています。
沖縄県国頭郡恩納村名嘉真ヤーシ原2591-1
営業時間/6:00~9:00、13:00~23:00 ※水曜日は15:00~、(受付は各終了時間の30分前まで)
定休日/なし
場所/森の湯:ウイングタワー B1F、海の湯:オーシャンタワー B1F
| 利用料金 | 宿泊者 | 宿泊者以外 |
| 大人 | 1,000円(翌朝9:00まで何度でも利用可能) | 1回2,000円 |
| 小人 | 500円(翌朝9:00まで何度でも利用可能) | 1回1,000円 |
| 未就学児 | 保護者同伴で無料 | 保護者同伴で無料 |
※入浴券付きのプランもあります。

宿泊も温泉もオーシャンタワーがおすすめだよ!
沖縄本島中部:ザビーチタワー沖縄

「アメリカンビレッジ」は、北谷(ちゃたん)町にある人気エリアです。その中にあるホテル「ザ・ビーチタワー沖縄」にも天然温泉があります。
地下1,400mから湧き出る天然温泉「ちゃたん恵み温泉 美浜の湯」は、源泉かけ流しです。
さらに、ザビーチタワー沖縄には、沖縄初の天然温泉ヒーリングプールや多目的プール、低温サウナなどの屋外施設があります。
温泉プールは冬でも水温38度に保たれているので、年中利用することが可能です(一部冬期休業あり)。野外施設は水着を着用するので、家族みんなで楽しむことができます。
沖縄県中頭郡北谷町字美浜2番地
営業時間/7:00~23:00(最終受付22:00)※屋外施設は10:00~22:00
定休日/年1回施設メンテナンス休業(冬期は一部施設の休業あり)
源泉/ちゃたん恵み温泉 美浜の湯、ナトリウム−炭酸水素塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
| 利用料金(税込) | 朝(7:00~9:00) | 平日 | 土日祝日 |
| 大人 | 700円 | 1,300円 | 1,600円 |
| 小人 | 600円 | 800円 | 800円 |
| 乳幼児(1〜3歳) | 300円 | 1,200円 | 1,300円 |
| 65歳以上 | 700円 | 700円 | 700円 |
| 障害者 | 700円 | 700円 | 700円 |
※宿泊者は、割引や利用料無料のプランもあります。
沖縄本島中部:AJリゾート伊計島 黒潮の湯

沖縄本島中部のうるま市にある伊計島は、那覇空港から約90分。
海中道路があるので、船などに乗船することなく渡ることができます。島内はあまり開拓されていないので、ホテル以外に飲食店などはなく、大自然をたっぷりと感じられる島です。
そんな伊計島にある「AJリゾート伊計島」には、弱アルカリ性の「美人の湯」があります。炭酸泉は血液の循環がよくなることで、冷え性・肩凝りや血行障害の改善、筋肉疲労の緩和など、幅広い効果が期待できます。
沖縄県うるま市与那城伊計1286
営業時間/6:00~10:00、午後17:00〜23:00(受付は各終了時間の30分前まで)
貸切風呂/13:00〜23:00
※毎週水曜日はメンテナンスの為、営業時間が変わります。
源泉/ナトリウム−塩化物強塩泉(弱アルカリ塩化物泉)
| 利用料金 | 宿泊者 | 貸切風呂 | 宿泊者以外 |
| 大人 | 1日1,000円 | 90分 3,000円(3名様まで) 3名以上での利用は、1人につき500円追加 |
1回1,200円 |
| 小人 | 1日600円 | 1回800円 |

伊計島に行くときに通る海中道路からの景色が最高!
海中道路にある「道の駅あやはし館」のモズクの天ぷらがおすすめだよ。
沖縄本島南部:ロワジール スパタワー 那覇

那覇市内にある温泉といえば、「ロワジール スパタワー 那覇」の「三重城(みえぐすく)温泉 海人(うみんちゅ)の湯」です。
地下800mから湧き出る天然温泉で、約800万年前の化石海水が地熱で温められた湯水は保温効果が高く、体の芯から温まります(泉温は40.9度のため、温度を適温(42~43度)にするために加温されています)。
源泉かけ流し方式なので、常に新鮮な状態で入浴することが可能です。
沖縄県那覇市西3-2-1
営業時間:海人の湯/7:00~23:00(最終受付22:30)
定休日/なし
場所/ロワジールスパタワー 那覇2階
泉質/含ヨウ素ーナトリウムー塩化物泉
| 利用料金(税込) | ロワジールスパタワー宿泊者 | ロワジールホテル宿泊者 | ビジター料金 |
| 大人 | 無料 | 1,500円 | 2,500円 |
| 小人(5才~12才) | 無料 | 750円 | 1,250円 |
※2021年5月15日(土)~2021年9月30日(木)まで、ロワジールホテルにある「島人の湯」は、改修工事に伴う一時休業しています。
沖縄本島南部:琉球温泉瀬長島ホテル 龍神の湯

那覇空港から車で約20分の場所にある瀬長島(せながじま)には「琉球温泉瀬長島ホテル 龍神の湯」があります。 瀬長島は、飛行機の離着陸ルートの真下にあるので、絶景スポットとしても有名です。
「龍神の湯」は、地下1,000mから豊富なお湯が湧き出る天然温泉で「子宝の湯」とも言われています。慶良間諸島に沈む夕陽を眺めながらの入浴は、最高の癒しです。
沖縄県豊見城市字瀬長174-5
営業時間/6:00~24:00(最終受付23:00)
定休日/なし
場所/ホテル館内1階
泉質/ナトリウム-塩化物強塩泉
| 利用料金(税込) | 平日 | 土日祝日 |
| 大人(中学生以上) | 1,360円 | 1570円 |
| 小人(小学生) | 740円 | 740円 |
| 幼児 | 無料 | 無料 |
沖縄の離島
沖縄県の温泉は、本島だけでなく離島にもあります。
以前は、那覇から飛行機で約30分、フェリーで約3~4時間で行ける久米島に、世界初の海洋深層水を活用した温浴施設があり、ご紹介したかったのですが、新型コロナウイルスの影響もあってか、2020年10月31日より一時閉館されています。
再開した際に、ご紹介させていただきますので、今回は宮古島の温泉施設と八重山諸島にある日本最南端&最西端の温泉2つをご紹介します。
宮古島:シギラ黄金温泉

那覇空港から飛行機で約30分の位置にある宮古島には、「シギラ黄金温泉 」という黄金色の湯で満たされた天然温泉があります。
宮古島のシギラ地区には竜宮の女神伝説があり、女神が恋人と出逢った場所には小さな泉があったと伝えられています。伝説と地質学者の調査に基づき、温泉を発掘すると、地下1250mの深さから、森の中の泉が誕生しました。
シギラ黄金温泉は温泉はもちろん、湯温36度前後に保たれた天然温泉のジャングルプールもあり、半日遊べるスポットになっています。
沖縄県宮古島市上野新里1405-223
営業時間/11:00~21:00(最終入場20:30)
定休日/なし
泉質/ナトリウム塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
| 利用料金(税込) | 平日 | 平日(リゾート宿泊者) | 土日祝日 | 土日祝日(リゾート宿泊者) |
| 大人(12歳~) | 1,530円 | 1,380円 | 1,630円 | 1,480円 |
| 小人(4~11歳) | 820円 | 740円 | 920円 | 840円 |
| 幼児(3歳以下) | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |

温泉よりも、プールがメインのリゾート施設という感じで、子供連れやカップルに人気があります。
西表島:ラティーダ西表

イリオモテヤマネコで有名な西表島にある「ラティーダ西表」には、「西表島温泉・カンパネルラの湯」という日本最南端&最西端の温泉があります。
12月~6月までは、条件が整えば南十字星を見ながら入浴を楽しむことができます。
内湯と露天風呂がありますが、夏季(5月~9月)は羽アリが発生するため、露天風呂の営業は行われていません。
沖縄県八重山郡竹富町字南風見508-205
営業時間/7:00〜10:00、15:00〜22:00
定休日/なし
泉質/低張性単純温泉
| 利用料金(税込) | 通常料金 | 夏季(露天風呂休止期間中) |
| 大人 | 1,800円 | 1,500円 |
| 小学生 | 900円 | 700円 |
| 幼児(5歳以下) | 無料 | 無料 |
温泉施設の利用は、宿泊者のみです。
沖縄を訪れた際には、南国の温泉も楽しんでみてはいかがでしょうか。

