暗号資産(仮想通貨)の入手方法は3つあります。
- 暗号資産(仮想通貨)取引所で買う
- 暗号資産(仮想通貨)を持っている人にもらう
- マイニングする
一般的には1.の購入が多いのですが、それぞれの入手方法について詳しくご紹介します。
暗号資産(仮想通貨)取引所で買う

暗号資産(仮想通貨)は、暗号資産(仮想通貨)交換業者が運営する取引所で購入することができます。海外旅行などの際に、銀行や両替所などで、円と現地通貨を交換すると思いますが、同じようなイメージです。
基本的には、インターネット取引となりますので、売買するにはインターネット環境が必要になります。
暗号資産(仮想通貨)を購入する場合、はじめに取引所で口座を開設します。このときに、マイナンバー確認書類と本人確認書類が必要になりますので、あらかじめ準備しておきましょう。
口座を開設したら、日本円を入金して暗号資産(仮想通貨)を購入します。ほとんどの取引所は、24時間年中無休で取引可能です。
販売所と取引所
暗号資産(仮想通貨)交換業者の中には、取引所の他に販売所があります。
取引所は、顧客同士の売買を仲介するもので、販売所は顧客と業者が直接売買します。販売所は、手数料(スプレッド)が高い代わりに、取り扱い通貨の種類が豊富です。
手数料
手数料は取引所によって異なりますが、日本円で入出金する際には、振込手数料がかかる場合もあります。
暗号資産(仮想通貨)での送受金は、受金はほとんどの取引所で無料となっていますが、送金には数百円程度かかることが多いです。
また、重要なのが購入手数料です。特に、売買頻度が高くなると、損益に大きな影響が出てきます。取引所によって異なり、取引金額の0.01%~0.3%程度かかったり、無料のところもあります。
そして、実質的な手数料としてスプレッドがあります。通貨には、買う価格(Ask)と売る価格(Bid)の2つがあり、この差が取引所の収入になります。
スプレッドは、取引所や、その時の価格の値動きなどによって変わります。暗号資産(仮想通貨)の取引量が増え、取引所間の競争が激しくなるにつれて縮小されていきます。
購入時の手数料が無料でも、スプレッドが大きいこともあります。手数料は、損益の分け目となる重要な項目なので、しっかりと確認してから購入して下さい。
暗号資産(仮想通貨)の種類
取り扱う暗号資産(仮想通貨)の種類は、取引所によって異なります。
ビットコインやイーサリアムなど、人気の通貨は、ほとんどの取引所で売買することができますが、他の通貨で、欲しい通貨がある場合には、取り扱っている取引所を確認してから口座を開設しましょう。
暗号資産(仮想通貨)の種類は2,000種類以上と言われていますが、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では、コインチェックが国内最多15種類の通貨の取扱いが行われています。
多くの種類の通貨で売買したい場合には、海外の暗号資産(仮想通貨)取引所「バイナンス(BAINANCE)」がオススメです。
暗号資産(仮想通貨)取引所
- 24時間365日売買できる
- 取引するためには口座開設が必要(数日かかることもある)
- 取引所と販売所がある
- 取扱通貨は、取引所によって異なる
暗号資産(仮想通貨)を持っている人にもらう

暗号資産(仮想通貨)は、ウォレットがあれば、誰とでもいつでも簡単に取引することができます。
取引所を通さなくても、友人から買ったりもらったりすることも可能ですし、無料で暗号資産(仮想通貨)をもらう方法もあります。
暗号資産(仮想通貨)が無料でもらえる
暗号資産(仮想通貨)が無料でもらえる方法は2つあります。
- 特典としてもらえる
- 暗号資産(仮想通貨)を持っていると、自動的に暗号資産(仮想通貨)が無料でもらえる
特典としてもらえるケースでは、ネットショッピングやアンケート回答などを行うと、一定の割合でビットコインがもらえます。
また、フリービットコイン(Free Bitcoin)では、1時間に1回クリックするだけで、無料でビットコインがもらえます。
2つめは、エアドロップといい、暗号資産(仮想通貨)の開発者が、普及や宣伝を目的に行われることがあります。
たとえば、ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコイン(BTC)がハードフォーク(分裂)して誕生しました。このとき、ビットコインの保有量と同量のビットコインキャッシュがエアドロップされました。
過去には、無料で配布された通貨の価格が、100万円にまで上昇したこともあります。
無料配布を受けるためには、MyEhterWallet(マイイーサウォレット)など、専用のウォレットを持ったうえで、開発者に申請が必要となることが多いです。

マイニングする

マイニング(発掘)は、暗号資産(仮想通貨)特有の入手方法です。法定通貨や金融商品、実物資産など価値あるものの中でも、コンピューター上の作業によって生み出されるものは、他に存在しません。
まずは、仕組みから解説します。
マイニングを行う人をマイナーと呼び、マイナーはブロックチェーンのブロックを書き加えることによって、報酬の新規発行通貨を受け取ることを目指します。
この権利を得るためには、自動的に出題される課題(暗号)を、世界中の誰よりも早く解かなくてはなりません。
そのために、数多くの単純計算を繰り返します。マイニングを成功させるためには、コンピューターの計算能力と電気代が必要になります。
マイニングは、誰でも参加することができますが、コンピューターの性能が低いと、他のマイナーの計算スピードに勝つことができないので、大きな設備投資が必要で、ランニングコストである電気代も莫大なものになります。
そのため、個人でマイニングを行うのは難しいのが現状です。
マイニングの流れ
- ビットコインのソフトウェアを稼働させ、ビットコインのネットワークに接続
- ネットワークを介して、全世界で新規に発生したビットコインの送金依頼情報を集める
- 台帳の次の1ページ(ブロック)を作る
- 作ったブロックの膨大な計算を行う
- 世界で最初に計算を完了した人が、ブロックチェーンに新たなブロックを追加する
- 対価としてビットコインを得る
ビットコインでは、このサイクルが約10分おきに繰り返され、ブロックチェーンが更新されています。
マイニングをする方法
マイニングで成功させるためには、マイナーな暗号資産(仮想通貨)を狙うことがおすすめです。
ビットコインなどは知名度があり、競争が激しいので、マイニングが難しいですが、参加者が少ないアルトコインは、初心者でも参入の余地があります。
アルトコインの中には、他の暗号資産(仮想通貨)のマイニング設備をそのまま流用できるものもあります。
マイニングに興味がある場合は、マイニングプールやマイニングアプリを利用してみて下さい。
マイニングプール
マイニングプールとは、1人ではなく複数人で、複数のパソコンを使ってマイニング作業をすることを言います。
報酬は分配されるので、1人でマイニングするよりも、受け取れる報酬額は少なくなりますが、複数人で行うことによって、より早く多くのマイニングを行うことができるので、報酬を得られる可能性が高くなります。
マイニングプールに参加する場合には、「パソコン」「ウォレット」「マイニングソフト」を準備します。参加するプールは、日本語に対応していて、運用実績のあるプールを選択しましょう。
また、自分のパソコンをマイニングに参加させるので、電気代がかかります。報酬よりも電気代が高くなってしまうと、マイニングプールに参加する意味がありません。
特に、シェア率の高いマイニングプールは、パソコンの性能が高くないと、充分な報酬を得ることができないので、自分のパソコンに合わせて、参加するマイニングプールを決めて下さい。
MinerGate(マイナーゲート)
マイナーゲートは、アルトコインのマイニングに参加できるフリーソフトで、一般的なパソコンでもマイニングすることが可能です。
マイニング効率の良い通貨を自動で選んでくれたり、マイニングで得られた報酬を、ビットコイン(BTC)や米ドル、ユーロに両替することもできます。
日本語には未対応ですが、難しい操作はありませんので、誰でも利用できます。

- MinerGate(マイナーゲート) にアクセス
- 画面右上の「Sing Up」をクリック
- メールアドレスとパスワードを入力して「Sing up & start mining」をクリック
- 登録したメールに記載されているURLをクリックすると登録完了
登録できると、会員ページに切り替わりるので、画面上にある「Download」をクリックします。

パソコンのOSバージョンをクリックして、ソフトウェアをフォルダにダウンロードします。その後、アイコンをクリックして、パソコンにインストールします。
インストールが完了したら、MinerGateのダウンロード完了です。
MinerGateの使い方
MinerGate(マイナーゲート)のソフトを立ち上げて、登録したメールアドレスを入力します。

青枠の「Start minimg」をクリックすると、マイニングがスタートします。赤枠の「Extended mode」を選択すると、画面上にウォレットが表示されます。

画面上にある、カミナリマーク 「SMART MINER」 を選択して 「Start smart mining」 をクリックすると、自動的に1番効率の良い通貨をマイニングしてくれます。

マイニングする通貨を自分で選択したい場合は、ハンマーマーク「MINER」をクリックします。マイニング可能な通貨が表示されるので、その中から選びます。
パソコンで獲得できる通貨はごくわずかですが、元手もかからず、価格が上がれば大きな利益になるかもしれません。
また、MinerGate(マイナーゲート)には、ウォレットの役割もありますが、ソフトウェアは利便性が高い反面、ハッキングの危険性が高くなります。
ある程度の通貨が貯まったら、ハードウェアウォレットで保管することをオススメします。


