不動産経営では、直接関係が深い管理会社、賃貸仲介業者、修理業者との関わり方が重要になります。遠方の地で不動産経営するためには、業者さんとの付き合い方をしっかりと考えましょう。
良い管理会社を見つける
遠方の物件を購入する場合、良い管理会社にお願いすることが大切です。特に、はじめての不動産経営時などは、なかなか管理会社を見つけるのも大変なものです。まずは、管理会社を紹介してくれる人を探します。
紹介者は、地元の建設会社や金融機関など、不動産会社の人でなくてもいいのです。
不動産業は、情報産業でもあるため、人脈や評判をとても大切にしますので、紹介者の顔を潰すようなことをすれば、不動産業者自身の悪い噂につながりかねません。
また、不動産セミナーに参加すると、同じ地域に投資する知人も増えてきますので、他の投資家さんに評判を聞いてみるのがオススメです。
どうしても紹介者がいない場合には、ネットで検索します。「市区町村 不動産管理会社」などで検索すると、複数の管理会社が見つかります。
気になる管理会社をいくつかピックアップして、管理戸数と担当者の人数、管理戸数の空室率、巡回回数や報告の仕方などを問い合わせて下さい。
私がお世話になっている管理会社の中には、巡回や退去時の部屋の状況など、写真や動画で報告して下さるところがあり、とてもありがたいです。
仲介業者に入居者を決めてもらう
物件の入居者を決めてるれるのが、賃貸仲介業者です。一般的には、物件の管理会社から募集条件などが流され、賃貸仲介業者が募集を募ります。
この他にも、管理会社が直接募集してくれたり、レインズという情報共有システムに登録されて、募集される場合もあります。
では、入居者を集めていただくためには、何をしたらいいのでしょうか。
営業
営業は、当たり前のように思うかもしれませんが、意外と実践している人は少ないようです。年に一度くらいでいいので、挨拶とお世話になっているお礼を兼ねて、物件の近くの賃貸仲介業者を訪れてみましょう。
連絡先を伝える
入居希望者の中には、家賃を少し下げて欲しい、はじめの1ヵ月は家賃を無料にしてほしいなど、条件を出されることがあります。
このような場合、賃貸仲介業者では即決できませんので、連絡待ちをしている間に、入居希望者が他の物件に決めてしまうこともあります。
そのような事態を避けるためにも、携帯番号などを伝え、直接連絡ができる体制にしておきましょう。
サラリーマンなどで、日中の連絡が不可能な場合には、家賃の下限などを具体的に伝えておくと、賃貸仲介業者でも、裁量で入居を決めていただけます。その際には、必ず管理会社に連絡をして下さい。
インターネット対応を依頼する
最近では、インターネットで希望物件を検索してから、賃貸仲介業者を訪れる人が多いそうです。インターネット検索で物件がでてこないと、最初の入居候補にあがらなくなってしまいます。
家賃の決め方
安い物件は、設備が劣っていても、家賃によっては入居希望者もすぐに見つかることもあります。では、適正な家賃とは、どのように決めたらいいのでしょうか。
インターネットで家賃相場を調べる
私は、家賃相場というサイトを使っています。最寄駅からの距離や間取り、築年数など希望条件に合わせて家賃相場を調べることができます。
【ホームズ】家賃を調べる[目安・平均]なら家賃相場 (homes.co.jp)
家賃相場の目安を調べる(賃貸の平均賃料検索) (yahoo.co.jp)
賃貸仲介業者に相談する
現地の賃貸仲介業者を訪れて、募集家賃を相談してみましょう。それができない場合には、電話で相談したり、管理会社にも相談します。
相談することで熱意が伝わり、あなたの物件をススメてくれるかもしれませんよ。
修繕のポイント
古くて安い物件を購入すると、修繕したいところばかりで、予算は膨大になります。修繕での注意したいポイントは、「いくらまでかけられるか」です。
まずは、想定家賃年収を計算し、その年収を期待利回りで割ります。すると、物件価格+修繕費(物件に使える予算)がわかります。その予算内で、優先順位が高い順に修繕を行います。
壁紙
どんなに古い部屋でも、壁がキレイだと印象が良くなります。クロス単価600~800円程度で十分キレイになります。3LDKでも15万円くらいです。
トイレ
トイレの壁紙、床、天井はキレイに見えても全て張り替えましょう。ウォシュレットもつけたほうが良いです。コンセントがトイレ内にあれば、2万円程度でつけられます。
床
クッションフロアなら、1Kで3万円前後で張り替え可能です。
キッチン・洗面台
水回りは重要です。資金に余裕があれば優先的に修繕しましょう。修繕範囲によっても費用が異なりますが、キッチンのシンクなど、金属部分がピカピカだと引き付けられます。
お金もそんなにかかりませんので、まずは、金属部分を磨いてみましょう。洗面台は、安い物なら2~3万円で購入できます。
その他
ドアチャイムや玄関、シューズボックスなど、予算に合わせて修繕します。自分が住むなら気になるかどうかを目安に検討しましょう。