マンション購入を考えるとき、気になる一番のポイントは価格ですよね。マンションの価格は、広さ以外にも条件によって変わりますので、価格設定のメカニズムを知っておきましょう。
価格を決める際には、マンションや棟ごとに、ほぼ真ん中の中央にある住戸(基準住戸)を決めます。この基準住戸を基にして、4つの条件を加味しながら各住戸の価格を決められます。
価格を決める4つのポイント

階数
眺望のよい高層階になるにつれて価格は高くなります。また、同じ階でも視界が遮られてしまう住戸は価格が低くなります。
| 高層階 | メリット | ・眺望がよく、開放的 ・周囲に高い建物がなく、採光がいい |
| デメリット | ・エレベーターが少ないと待ち時間が長い ・災害時などエレベーターが使えないと大変 | |
| 低層階 | メリット | ・マンションの出入りがしやすく、価格が安い ・災害時に避難しやすい |
| デメリット | ・周りに建物があると採光が得にくい ・眺望は期待できない |
方角
一番価格が高いのは日当たりがいい南向きの住戸で、東・西向き、北向きの順で安くなります。
| 南 | メリット | ・日が当たる時間が長い ・洗濯物がよく乾く |
| デメリット | ・家具やカーテンなどが日焼けする | |
| 北 | メリット | ・家具が日焼けしにくい ・北の窓からの景色は日に当たって綺麗に見える |
| デメリット | ・冬場は寒い |
部屋の位置
左右を挟まれた中住戸より角住戸は希少性が高く価格が高めです。
| 角住戸 | メリット | ・リビングは二方向または三方向に窓があり、通風や採光がいい |
| デメリット | ・窓が多いほど間取りの選択肢が少なくなる | |
| 中住戸 | メリット | ・断熱性が高く、冷暖房の効率がいい |
| デメリット | ・通風や採光がよくない |
その他の条件
玄関前の人通りや騒音など、環境面が価格に反映されます。
| エレベーターの近く | メリット | 荷物が多い時にも楽 |
| デメリット | 人の気配が気になることがある |
共用施設も要チェック

最近は、フィットネスクラブやキッズルーム、ゲスト専用の宿泊ルームなど、豪華な共用設備の整ったマンションもありますが、設備が充実すればそれだけ管理費も高くなります。
キッズルームがあれば、子供がいなくてもキッズルーム込みの管理費を払わなくてはなりません。共用施設が自分のライフスタイルにあっているのかも、よく考える必要があります。
マンション価格は、人気の条件を満たす住戸ほど高くなります。しかし、何にこだわるかは人それぞれです。当初の希望とは多少違っても、満足できる物件があるはずです。自分たちのライフスタイルを考え、どの条件を優先させるのか、柔軟に検討してみましょう。

