民泊とは、ホテルや旅館などの宿泊施設ではなく、一般の民家に宿泊することです。友人の家に泊まったり、お盆や正月に親類の家に泊まることも広義の「民泊」といえます。
しかし、最近話題になっている「民泊」の場合は、空き家や自宅のあいている部屋を有料で貸し出すことを意味します。
都道府県によって差はありますが、空き家率の低い首都圏であっても10%以上が空き家物件となっています。空き家をそのまま放置していると、利益を生み出さないだけでなく、防犯や防災などさまざまな面で社会的な問題となります。
そのため、空き家を民泊のための施設として活用することは、休眠資産の活用となるうえ、地域の治安維持にも役立つと言われています。
Airbnbとは
民泊といっても、自分1人で宿泊客を探すことは困難です。そこで、部屋を貸す側と借りる側をマッチングさせる民泊仲介サービスAirbnb(エアビーアンドビー)が注目されています。
Airbnbは2008年、アメリカのカリフォルニアで始まりました。現在では、世界中に会員がいて、世界191ヵ国、34,000以上の都市で利用することが可能です。
貸し出されている物件は、個人の自宅やマンションの空き家、個人宅の一室など、さまざまです。
「Air Bed and Breakfast」という言葉の略で、エアマットと朝食を提供する簡易的なサービスを意味しています。
Airbnbの仕組み
Airbnbに会員登録すると、ホスト(部屋を貸す人)としてもゲスト(部屋を借りる人)としても利用することが可能です。
ゲストが宿泊する部屋を探すときは、部屋の情報や写真が掲載された「リスティング」というページを見て、その部屋を予約するかどうかを判断することができます。
リスティングには、部屋の広さや設備の詳細、宿泊料金など、部屋に関するさまざまな情報が掲載されています。
Airbnbの手数料
Airbnbで部屋を貸す場合、会員登録やリスティングの掲載はすべて無料です。ゲストがリスティングを見て予約をリクエストし、ホストが予約を承認して予約が成立すると、ゲストとホストの両方に手数料が発生します。
手数料は、ゲストが宿泊料金の6~12%、ホストが宿泊料金の3%です。ゲストの手数料は宿泊料金によって利率が異なり、料金が高くなるにつれて利率が下がります。
予約が成立するまでのやり取りは、すべてAirbnbのメッセージ機能を通して行われ、予約成立前に個人情報のやり取りがないので安心です。予約が成立すると、お互いの電話番号が開示されます。
Airbnbのメリット
Airbnbが大きく発展したのは、ゲストとホストの双方にメリットがあるからです。それぞれのメリットを理解しておきましょう。
ホストのメリット
ホストの1番のメリットは、「空き部屋や空き家を有効活用できる」ことです。子供が家を出たり、買い手が見つからずに空き家になっている物件を所有している人は、それらを活用して利益を得ることが可能です。
また、副業として考えた場合、Airbnbは運営の手間が比較的少ないビジネスといえます。はじめは備品を揃えるなど、費用や手間がかかりますが、軌道に乗ってしまえば、やることは多くありません。
部屋の掃除や鍵の受け渡しなどは、外部に委託することができますし、営業やお金の管理はAirbnbが行ってくれるので、ほぼメール対応のみで運営することも可能です。
ゲストのメリット
ゲストがAirbnbを利用する最大のメリットは、宿泊料金の安さです。もちろん、ホテルや旅館などと同じような設備やサービスは望めませんが、その分リーズナブルに宿泊することができます。
また、ホストによっては、食事を提供してくれたり、観光案内をしてくれるなど、ホテルや旅館にはない、特別なサービスを行っていることもあります。
このようなサービスが受けられるのも、Airbnbならではの魅力の1つといえます。
Airbnbで収入を得る方法
Airbnbでは、会員登録さえ行えば、ホストとして部屋を掲載することが可能です。ただし、ID認証されていないホストは敬遠されてしまいますので、必ずID認証を行いましょう。
その後、部屋のリスティングを作成して、ゲストからの問い合わせや予約のリクエストに対応します。予約が成立すると、設定した宿泊料金がAirbnbに支払われます。
ゲストが支払った宿泊料金はAirbnbに預けられ、チェックイン後にホストに支払われます。そのため、確実に宿泊料金を受取ることができます。
Airbnbに会員登録→ID認証→リスティングを作成→ゲストとのやり取り→チェックイン(収益発生)
特に難しい手続きは一切ありませんので、空いている部屋がある方は、Airbnbに登録してみてはいかがでしょうか。