世界中で流通している暗号資産(仮想通貨)は、2,000種類以上あると言われています。
暗号資産(仮想通貨)に興味はあるけど、種類が多すぎてどの銘柄を買えばいいのかわからない。という人も多いのではないでしょうか。
しかし、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所で売買できる暗号資産(仮想通貨)は、取引所によって異なりますが、すべて合わせても20種類もありません。
国内の取引所で、新たな通貨を上場するためには、厳しい審査があるので、詐欺コインの可能性は低いと考えられます。そのため、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所で売買できる通貨の中から選ぶのが安心かと思います。
今回は、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所で売買できる銘柄の中でも、人気の通貨10種類をご紹介します。
ビットコイン

ビットコインは、暗号資産(仮想通貨)の中で、最も大きな時価総額で、取引高も高く、流動性が高いため、投機目的で売買しやすいのが特徴です。国内のすべての暗号資産(仮想通貨)取引所で取り扱われてる通貨です。
他の暗号資産(仮想通貨)取引所に比べて、決済に使用できる店舗やネット通販も多く、アルトコインを購入する際にもビットコインで購入するなど、基軸通貨としての役割があります。
ただ、アルトコインと比較すると、1ブロックの容量やブロックの生成時間など、見劣りする面もあります。
- 通貨単位:BTC
- 発行上限:2,100万BTC
- 承認時間:10分
- 時価総額:約6.1兆円
イーサリアム

アルトコインの中で、最も時価総額が大きい、メジャーな通貨です。世界的な大企業が出資していることで、信頼度の高さにつながっています。
イーサリアムの最大の特徴は、スマートコントラクトという技術を実装していることです。
スマートコントラクトとは、自動化された契約という意味で、「契約の条件確認から実行までを、すべて自動で行える」仕組みです。
イーサリアムは単なる暗号資産(仮想通貨)ではなく、将来的には、新しい契約管理の形を実現していくプラットフォームになる可能性のある通貨です。
- 通貨単位:ETH
- 発行上限:なし
- 承認時間:約15秒
- 時価総額:1.5兆円
リップル

リップルは、リップル社が発行している暗号資産(仮想通貨)で、送金・決済に機能を特化しているのが特徴です。
リップルは、ビットコインやイーサリアムと同様の認証方式ですが、大量の情報処理をスピーディに実行することが可能で、送金手数料も極めて低く抑えられています。
また、リップルが、ビットコインと大きく異なる点は、リップル社という企業がビジネスとして運営していることです。
そのため、技術者やマーケティングなど、運営にかかわっている人たちのモチベーションが高く、技術改良も素早いと言われています。
- 通貨単位:XRP
- 発行上限:1,000億XRP
- 承認時間:約4秒
- 時価総額:約1.3兆円
ビットコインキャッシュ

ビットコインキャッシュは、ビットコインからハードフォークされて、2017年8月に誕生した暗号資産(仮想通貨)です。
ハードフォークとは、分裂のことで、暗号資産(仮想通貨)システムの変更(改善)を行うことで生じる現象です。
基本的な構造は、ビットコインと同じですが、ビットコインは、1ブロックの容量が1MB(メガバイト)では処理しきれなくなり、処理時間が遅くなってしまいました。
この問題を解決するため、ビットコインキャッシュが誕生し、ブロックサイズの上限が8MBになっています。
- 通貨単位:BCH
- 発行上限:2,100万BCH
- 承認時間:約10分
- 時価総額:約8,300億円
ライトコイン

ライトコインは、2011年にビットコインをベースに開発されたアルトコインで、ビットコインに次いで、2番目に誕生した暗号資産(仮想通貨)です。
ビットコインのソースコードを利用しているため、似ている点も多くありますが、大きな違いは認証スピードです。
ビットコインは、決済する際の承認時間が10分程度かかりますが、ライトコインは約1/4の2分30秒に短縮されています。
ただし、承認時間が短いということは、承認作業の難易度が低いということです。そのため、ビットコインよりも安全性が劣ることを理解しておきましょう。
また、ビットコインの発行上限が2,100万枚なのに対し、ライトコインは8,400万枚と、4倍に設定されています。
- 通貨単位:LTC
- 発行上限:8,400万LTC
- 承認時間:約2分30秒
- 時価総額:約9,500億円
リスク

リスクは、スマートコントラクトの技術が用いられているため、イーサリアムと比較されることが多い通貨です。
しかし、イーサリアムとは違い、ブロックチェーンとは別に存在するサイドチェーンを備えているため、決済の承認時間を短縮したり、メインのブロックチェーンでは処理しきれない取引を、サイドチェーンで処理することも可能です。
また、開発に参入するためのハードルが低いので、開発に要する時間を短縮したり、質を高める効果が期待されています。
認証方式は、DPoF(Delegated Proof of Stake)と呼ばれる方式で、投票によって選ばれた上位101名の代表者が、優先的にデータ処理を行います。
- 通貨単位:LSK
- 発行上限:なし
- 承認時間:約10秒
- 時価総額:約150億円
ネム

ネムは、New Economy Movementの略です。2015年に開発された暗号資産(仮想通貨)で、新しい経済圏をつくり出すという思想です。
ネムの認証方式は、ハーベスティングと呼ばれる方法で、一定数のネムを保有しているなど、条件を満たすと取引検証に参加することができます。
暗号資産(仮想通貨)の中で、最も決済速度が速いのはリップルですが、ネムはこれを上回る承認時間の達成を目指して、開発が続けられています。
- 通貨単位:XEM
- 発行上限:89億9999万9999XEM
- 承認時間:約1分
- 時価総額:約2,030億円
ファクトム

ファクトムは、2015年にファクトム社が開発した、暗号資産(仮想通貨)システムのプラットフォームです。通貨はファクトイド(Factoid)と言います。
ファントムは、dLoc(デイーロック)とファクトムハーモニーと呼ばれる取り組みが注目されています。dLocは、QRコードやバーコードなどを読み込むだけで、必要な情報を瞬時に引き出せる機能を開発しています。
ファクトムハーモニーは、アメリカの住宅ローン市場に関わっている不動産屋や金融機関が保有している情報をファクトムに保存することで、中間マージンなどを減らす試みです。
実用性が高いことに加え、マイクロソフトと技術提供を行うことでも話題になっている通貨です。
- 通貨単位:FCT
- 発行上限:なし
- 承認時間:約10分
- 時価総額:約61億円
イーサリアムクラシック

2016年に、イーサリアムの分裂から誕生した暗号資産(仮想通貨)で、イーサリアムとほとんど同じ仕様です。
イーサリアムを利用して開発されたThe DAOという暗号資産(仮想通貨)で、大規模なハッキング被害が生じました。
これを機に、イーサリアムの開発チームが「ハードフォークによってハッキングされる前の状態に戻す」という決断をして、実際に、ハードフォークが実行され、ハッキング前の状態に戻されました。
しかし、この動きに反対した技術者たちが、新たにイーサリアムクラシックを立ち上げました。
- 通貨単位:ETC
- 発行上限:未定
- 承認時間:約15秒
- 時価総額:約920億円
モナコイン

モナコインは、インターネット上の掲示板、2ちゃんねるで使用されるアスキーアート「モナー」をモチーフとして、日本で初めて作られた暗号資産(仮想通貨)です。
ライトコインをベースにして開発されていて、ビットコインと比べて送金時間が速く、手数料が安いというメリットがあります。
日本国内では、店舗などの支払いにも使われ、実用性に優れたコインとも言われています。
プログラムの開発は、モナコインプロジェクトが行っていますが、コインの発行や運営は行われておらず、オープンソースによる開発が続けられています。
- 通貨単位:MONA
- 発行上限:1億512万MONA
- 承認時間:約1分30秒
- 時価総額:約41億円
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