「FXのトレードスタイル」おすすめスタイルはどれ?

FXには、さまざまなトレードスタイルがあります。

トレードスタイルなんて必要あるの?と思う方もいるかもしれませんが、スタイルを決めずに、欲しいと思った時に買って、売りたいときに売っていては、FXで勝てるようにはなりません。

短期トレードや長期トレードでは、戦略や狙う利益幅も異なりますので、自分に合ったトレードスタイルを見つけることが大切です。

今回は、FXのトレードスタイルの特徴や、自分に合ったトレードスタイルの探し方についてご紹介します。

誰でも勝てるトレードスタイルや、勝ちやすいトレードスタイルというのはありませんので、ライフスタイルなどを考慮しながら、自分に合ったトレードスタイルを見つけましょう。

FXのトレードスタイル

FXを始める前には、自分のトレードスタイルを決めておきましょう。トレードスタイルとは、FXをどのような期間や手法で取引するのか、ということです。

数分で決済することもあれば、数ヵ月ポジションを持ち続けるなど、場当たり的な戦略では、安定した成果を上げることが難しくなります。

相場変動で一喜一憂しないためにも、早めに自分のトレードスタイルを確立させましょう。

FXのトレードスタイルは、大きく分けて4つありますので、それぞれの特徴を詳しく解説します。

  • スキャルピングトレード
  • デイトレード
  • スイングトレード
  • 長期トレード/ポジショントレード

スキャルピングトレード

スキャルピングトレードは、最も短期的なトレードを繰り返す手法で、1回の取引時間は数秒~数分です。スキャルピングをするトレーダーを「スキャルパー」と呼びます。

短時間の取引なので、1回あたりの利益は少ないですが、取引回数を増やすことによって、大きな利益になります。

ポジションの保有時間が短いため、為替の急騰や暴落の影響は受けにくいですが、取引回数が多くなるので、しっかりとした分析や知識がないと安定して勝つことは難しいです。

主に、1分足や5分足チャートを設定して、テクニカル指標を参考にしながら取引します。スキャルピングは損大利小になりがちなので、決断力の速さとメンタルを鍛えることが重要です。

また、スキャルピングを禁止しているFX業者も多く、口座が凍結される恐れがありますので、各FX業者の規約等を確認して下さい。

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デイトレード

デイトレードは、スキャルピングと同様に、保有ポジションをその日のうちに決済しますが、スキャルピングよりもポジションを持っている時間が長いスタイルです。

1日単位の取引なので、失敗してもすぐに分析して、翌日に備えることができます。ポジションを持ち越さないので、損切りや利確を決めやすいというメリットもあります。

ただし、自分のルールを作り、それを必ず守るという意思の強さが必要です。「まだ上がりそうだから明日までポジションを持っておこう」など、小さなルール破りが大きな損失につながります。

主に、5分足、15分足、30分足チャートを見ながらトレードしますが、トレードをする前には1時間足や日足などで、大きな流れを確認することが大切です。

また、スキャルピングよりも取引回数が少ないので、手数料を抑えられます。初めてFXをする方に好まれている取引スタイルです。

スイングトレード

スイングトレードは、数日~数週間ポジションを保有して、じっくりと利益を伸ばすスタイルです。

こまめにチャートチェックする必要がないので、忙しくてチャートを見る時間がない人も、落ち着いて取引ができます。

金利差が大きい銘柄であれば、毎日のスワップポイントによる利益も狙えますし、スプレッドの負担も少なくてすみます。

ただし、短期トレードと比較すると、エントリーチャンスが少ないというデメリットがあります。また、スワップがマイナスの場合には、ポジションを保有しているだけで、毎日損失が発生します。

また、相場におけるトレンドが表れやすい通貨ペアを選ぶことも、重要なポイントです。

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必ず損切りの逆指値は入れておこう!

スワップポイントとは

スワップポイントとは、金利差のある通貨を取引した時に発生する調整額のことで、金利のような仕組みです。

買った通貨の金利をもらって、売った通貨の金利を支払います。

たとえば、高金利通貨として知られるトルコリラの金利が8.25%、日本円の金利は-0.10%だった場合、日本円を売ってトルコリラを買うと「トルコリラ8.25%−日本円-0.1%=金利差8.35%」となり、毎日8.35%の利息がもらえます。

逆に、日本円を買ってトルコリラを売る場合、保有しているだけで毎日8.35%マイナスになってしまいますので、注意してください。

スワップポイントは、大きくても10%前後なので、長期で保有しないと、スワップ収益は期待できません。トルコリラ/メキシコペソ/南アフリカランドが、スワップ狙いのトレーダーに人気があります。

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長期トレード/ポジショントレード

長期トレード/ポジショントレードは、1回の取引に数ヵ月~数年という長期間ポジションを保有するトレードスタイルです。そのため、1度の取引で得られる利益を大きくすることを目指します。

比較的勝率が高く、安定して資産を増やすことができる手法ですが、急な相場変動にも惑わされないメンタルが必要です。

また、スワップポイントがプラスの通貨ペアなら、毎日の手数料で利益を得ることができます。

レバレッジが大きすぎると、ロスカットされやすくなるので、長期トレードは低レバレッジでの取引がおすすめです。

【番外編】システムトレード

FXの基本的なトレードスタイルの番外編として、システムトレード(自動売買)というトレード方法があります。これは、決められたルールに従って、機械的・継続的に行う取引のことをいいます。

人が作ったルールを元に、自動で売買してくれるので、24時間チャンスを逃さず、感情に惑わされないというメリットがあり、開発されたプログラムが高額で販売されていることもあります。

しかし、よく考えてみてください。自動売買で、FXの知識がなくても確実にもうかるシステムなら、世の中全員が億万長者になれます。

投資で稼いでいると、楽して儲けていると思われがちですが、さまざまな手法や各国の経済情勢など、勉強することはたくさんあります。

私はシステムトレードを利用したことがないので、絶対にやらないほうがいいとは言えませんが、システムトレードで簡単に稼げるとは思えません。

自分に合ったトレードスタイルを探す

FXは、トレードスタイルによって、戦略が大きく異なります。ライフスタイルを考慮して、自分に合ったトレードスタイルを探してみましょう。

  • トレードする時間帯を考える
  • トレード資金を考える
  • メンタル(自分の性格)を考える
  • 初心者はデイトレードがおすすめ

トレードする時間帯を考える

FXは、基本的に月曜日から金曜日まで、24時間いつでも取引可能ですが、実際に取引を行う場合には、時間帯について注意しなければなりません。

レンジ相場になりやすい日中は、スキャルピングトレードを繰り返して、大きな利益を得ることが可能です。

しかし、ロンドン市場とニューヨーク市場が同時にオープンしている、ゴールデンタイム(夏時間:21:00~0:00、冬時間:22:00~1:00)は、市場の動きが活発なので、取引に慣れるまでは難しく感じるかもしれません。

また、専業トレーダーであれば、時間帯を選ぶことができますが、日中は仕事がある場合には、デイトレードやスイングトレードが時間的にもメンタル的にもおすすめです。

トレード資金から考える

FXは、投資資金量によってもトレードスタイルが変わりますので、どれくらいの投資資産が準備できるのかを確認しておきましょう。

少額資金で始める場合は、スキャルピングトレードやデイトレードなどの短期トレードが向いています。中長期トレードは、決済までの期間が長くなるので、少額資金では効率が悪くなります。

メンタル(自分の性格)から考える

FXの手法を学ぶことは大切ですが、手法以上に重要なのは、メンタルです。

もしも、9割の人が勝てる手法があったとしても、自分の性格に適したトレードスタイルでなければ、同じように勝つことはできません。

コツコツと継続することが得意な人、待つのが苦手な人はスキャルピングトレード
じっくりと検証して慎重に取引したい人は、デイトレードやスイングトレード
少ないチャンスでも勝率を上げたい人は、スイングトレード
勤務時間が不規則な人、狙いを定めて大きな利益を得たい人は、長期トレードが向いています。

まずは自分の性格を分析して、合いそうなトレードスタイルを探してみましょう。

FXでは、勝率100%はありませんので、どんなトレードスタイルでも必ず負けはあります。

特にスキャルピングトレードは、連敗して自信をなくしたり、うまくいかずにイライラしたりすることもありますが、どんなときでも冷静にトレードできるメンタルが必要です。

1回の取引結果に一喜一憂しないで、トータルで勝つことを考えましょう。

初心者はデイトレードがおすすめ

初心者や、どのトレードスタイルを選んだらいいのかわからないという方は、デイトレードから始めてみるのがおすすめです。

デイトレードなら少額資金からでも始めやすく、比較的エントリーチャンスも多いので、結果を分析しながら徐々にトレードに慣れることができます。

相場に合わせてトレードスタイル変更する

FXでは、自分に合ったトレードスタイルを決めることが大切ですが、相場の状況によっては、トレードスタイルにこだわりすぎると、損失を出してしまうこともあります。

たとえば、長期トレードのつもりでも、数週間で目標利益を達成した場合には決済します。ただし、「いつか戻るだろう」と、損切りできずに塩漬けにすることはしないで下さい。

基本のトレードスタイルを守ることは大切ですが、臨機応変な対応も心がけましょう。

4つのトレードスタイルを比較

FXの基本的な、4つのトレードスタイルを比較してみました。それぞれの特徴から、自分に合ったトレードスタイルを探してみましょう。

  スキャルピング デイトレード スイングトレード 長期トレード
ポジション保有 数秒~数分 数分~1日 数日~数週間 数ヵ月~数年
使用チャート 1分足、5分足 5分足~30分足 1時間足~週足 4時間足~月足
メリット 為替変動の影響を受けにくい 安定した取引ができる こまめなチェックが不要 勝率が高く、スワップが狙える
デメリット スキャルピングが禁止の業者もある 戦略があいまいになりがち マイナススワップの損失もある エントリーチャンスが少ない
向いている人 長時間チャートを見れる人 比較的誰でも取り組みやすい 冷静にチャンスを待てる人 忙しくて毎日チャートを見れない人

トレードスタイルのまとめ

FXにはさまざまなトレードスタイルがありますが、まずは、自分に合ったトレードスタイルを探すことが重要です。

デイトレードでは結果が出せなかったけど、スキャルピングトレードに変更したら勝てるようになったという人もいます。

気になるトレードスタイルを試してみて、合わなければ別のトレードスタイルにチャレンジすればいいのです。自分の性格やライフスタイルなどを分析し、あなたに最適なトレードスタイルを確立しましょう。

トレードに慣れてきたら、長期トレードでポジションを保有しながら、スイングトレードでコツコツと利益を増やすなど、さまざまなスタイルを組み合わせるのもおすすめです。

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